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コラム 2020年1月号

 2019年11月9日・10日、木育普及委員会が企画提案から予算取りした、【ひろしま木育シンポジウム~未来につながる木育~】を広島産業会館にて開催しました。
一般参加は延べ350名の参加だったこのシンポジウムは、広島県内の団体の横のつながりや他県の木育の取組を知ってもらうことと、他県の取組を知ってもらうことで、広島県の木育の推進に寄与することが目的でした。

県内団体それぞれも顔合わせることはあっても、活動などについて深く話をする機会がなかったので良かったとの声が多く聞かれました。また、県外の取組について、特に熊本県、宮崎県、兵庫県の発表内容に皆さんとても衝撃を受けたようでした。その中でも熊本県では、学校教育における森林・林業・木材に関する子ども達の学習を補助し、併せて県の森林の現状や県産材利用の意義等を理解してもらうことを目的として、小学5年生社会科用副読本及び中学校技術・家庭科用副読本を作成し、県内すべての小中学校等へ配布されています。この副読本は、平成29年度改定の学習指導要領の内容を踏まえ作成されており、熊本県の森林・林業・木材に関する様々な資料を掲載しているそうです。また、副読本を活用した学習活動例や授業で活用できるようにワークシート等を掲載した指導者用ガイドブックも用意されている手厚さで、傍聴した皆さんから、「広島県にも欲しい」と多く声が上がりました。昨年この取組を知った私の衝撃をみなさんにも伝えることができたので、熊本県の方にご登壇お願いした甲斐がありました。ちなみこちらは熊本県のHPからダウンロード可能です。https://www.pref.kumamoto.jp/kiji_27113.html

このシンポジウムは、まだまだ小さな一歩ですが、参加者全員が「県全体で木育に取り組んでいかなければ」という想いを共有できたのではないかと思っています。
おりしも林野庁で「森林サービス産業~新たな森と人のかかわり『Forest Style』の創造~」が発表され、今後ますます木育だけにとどまらず、森林利用、木材利用などの地域経済やコト消費やワーケーションなどの体験、滞在型の取組とも連携して進めていく必要があります。人材育成も含め、課題も多くありますが、まずは少しずつ歩を進めていきましょう。